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BABY 『天』 と 真っ黒ワンコ 『AQUA』 の日常♪
11月18日 午後2時10分 
うとうとしていた私は自宅の電話が鳴る音で起こされた。
はちきれそうなお腹を抱えて電話に出たのに間違い電話。
かなりむっとして またベットに戻り 横になった瞬間 
ポンッというかパツンというような音がお腹の中でして 
生暖かい水が物凄い勢いで流れ出してきた。

破水だ!

体が震えた!
病院に電話しなくちゃ!でも動くと羊水がどんどん出ていってしまう。
こんなに溢れ出してしまって赤ちゃんは平気なの?
不安で手が震える。でもこのままでもいけない。
恐る恐る携帯を取りに行き病院へ電話。
すぐに来るようにとのこと!
何分後につくかを聞かれたため主人に電話して
帰ってきてもらうと伝える。と かかる時間を聞かれる!
50分くらいで行ける旨話すとタクシーで来て下さいと怒られた。
それでも私はイエスの返事だけをして直に電話。
直はその電話ですぐに帰って来てくれた!

ここまでで20分強。

入院グッズを持ってすぐに出発!
やはり病院着は電話をしてから50分後のことだった。

タオルをあてて車に乗ったのに 羊水はそれではまかないきれないほど
溢れてきた。着ていた物はびしょ濡れになり 
それが恥ずかしいからと腰巻きを探したが見つからず 
結局 アクが車の中で吐いた時ようのタオル(穴だらけ)を
巻いて受付に向かう羽目に…。
病院は午後の検診の妊婦さんでいっぱい!
いくら慌てていたとはいえ きっと穴だらけの汚いバスタオルを
腰に巻いた私は異様だったと思う。(>_<)

すぐに診察を受け 即入院!

定期的な痛みがくるようになった5時過ぎ。
母も病院に来る。8時半くらいだったろうか?
看護婦さんに明け方頃の出産と言われ 愕然とする。
この痛みがあと数時間。母は一度帰ると言いだし 
部屋を出て行った。この時心底行かないで欲しいと思ったが
言えなかった。

直と二人きりになる。

痛みは増す!すると母の声が!!

病院から出られなくなってしまったらしい。
面会時間が終わり 入口には鍵がかけられたのだ。

痛みがくるたび 私は直に肛門のちょっと上を
強く押してもらうことを望んだ!
もっともっと強く押してほしいのに全然力が足りないように思えて
もっとだよ~と 何度も叫んでしまっていたが 
その時直は指が折れるほど 腕を震わせながら押していてくれたらしい。

そしてそんな痛みの中で私は失禁した。
いや正しくはそう思っただけなのだが…。
母にオシッコをもらしちゃったと伝えると 
母はシートを変えてくれようとした。
そこで私がオシッコだと思ったものが出血であることを確認。
すぐに直が看護婦さんを呼びに行ったらしい。

『お母さん 帰らなくていいですよ!分娩室に移動です』

看護婦さんの言葉に痛みと戦いながら分娩室に歩いて移動。
分娩室には6人くらいの看護婦さん。

何度も何度もいきんだ!

母と直はカーテンの向こうで待機。足が震える。息が苦しい。
でも早く出してあげなきゃ羊水のない中で赤ちゃんは苦しいのだと聞く。
どれくらいの時間が過ぎたか ようやく先生が部屋に入り 
タイミングを計り出す!痛みと同時にいきむ。

『はい ダメ 力抜いて!』

『はい いきんで!』

次々にかかる言葉。でもその通りに出来ない!
看護婦さんたちの声が遠くなる…。
何度かそんなやりとりがあり 遂に直が呼ばれる。
でも顔を見ることも手を握ることも私には出来なかった。
目をつぶり(本当はいけないらしい)ただただ踏ん張る。
そのうち私の脇に2人の看護婦さんがつき 
物凄い力でお腹を押し出した。苦しい。でも急がなきゃ!

直の声が聞こえた。

『頭出て来たよ!頑張れ!後少し!』

それでも私は目を開けられず 赤ちゃんは引きずり出されるように
この世に出て来た。
私の骨盤と赤ちゃんの頭囲が合わず 出てきにくかったようだ。

赤ちゃんはすぐに泣いた!直が 

『よく頑張った!ありがとう!』

と言ってくれた。

私はぼんやりと傍らで泣きながら看護婦さんの処置を受けている
赤ちゃんをみつめていた。言葉には出来ない感情だった!
不思議?それが一番だったように思う。
母も直も分娩室に入り 看護婦さんが初授乳をさせようと
私の胸に赤ちゃんをのせた。
私の胸から母乳がにじみ出た。
泣き叫んでいる赤ちゃん。
でも舐めるくらいはしてくれたように思う。
正直 記憶はぼんやり。時間的な感覚も吹き飛んでいる。

ただ 無事に産まれてくれて良かったと 
産めて良かったと思ったのを覚えている。 

11月18日 午後9時58分 
身長50.8センチ 
体重3396グラム 男児誕生である。
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